Excel業務の「属人化」とは?
放置するリスクと、いまできる対策
「このExcel、あの人にしか分からない」——便利に回っているように見えて、実は会社の弱点になっていることがあります。属人化がなぜ起きるのか、放置すると何が起きるのか、そして今日から始められる対策を整理します。
「属人化」とは、特定の人にしか分からない状態
属人化とは、ある業務のやり方や中身が特定の担当者の頭の中にしかなく、ほかの人には分からない状態のことです。Excelでいえば、複雑な数式やマクロを組んだ本人だけが仕組みを理解していて、ほかの社員は「触ると壊れそうで怖い」と感じる——そんな状態が典型例です。
毎月きちんと数字が出ているうちは、問題に見えません。だからこそ、気づかないうちに進んでいくのが属人化のやっかいなところです。
なぜExcelは属人化しやすいのか
Excelは誰でも自由に作れるからこそ、その人なりのやり方が詰め込まれていきます。属人化が起きる主な理由は次の通りです。
- 数式・マクロが見えない:セルの裏で何が起きているかは、開かないと分かりません。作った本人の意図はどこにも書かれていないことがほとんどです。
- 命名やルールが我流:「最終版_最終版2」のようなファイル名や、その人だけが分かるシートの並び。引き継ぐ相手には暗号のように見えます。
- 1人で抱えがち:「自分でやったほうが早い」が続くと、いつの間にかその業務は1人だけのものになります。
放置するとどうなるか
属人化したExcelを放置すると、ふだんは見えないリスクが、いざというときに一気に表面化します。
- 担当者が抜けると止まる:退職・異動・休職。その人がいなくなった瞬間、誰も直せず、更新もできなくなります。
- 引き継ぎに時間がかかる:仕組みが言葉になっていないので、教えるにも引き継ぐにも膨大な手間がかかります。
- ミスに気づきにくい:中身がブラックボックスだと、数式の崩れやコピー範囲のずれが起きても、誰も気づけません。
- 改善が止まる:「触ると壊れる」ので、誰も手を入れられず、非効率なやり方がそのまま固定されます。
POINT
属人化は「その人が優秀かどうか」の問題ではありません。仕組みが本人の頭の中にしかない、という構造の問題です。だから、責めるのではなく、仕組みを外に出すことが対策になります。
いまから始められる対策
いきなり大きなシステムを入れる必要はありません。順番に進めるのが現実的です。
- 棚卸しする:どのExcelが、誰の手で、どんな業務を回しているかを書き出します。まずは現状を見える化することからです。
- 仕組みを言葉にする:その数式やマクロが「何のために・どう動いているか」をメモに残します。これだけでも引き継ぎは大きく楽になります。
- 特に止まると困る業務から専用化する:1人に依存していて、止まると影響が大きい業務から、誰でも使える形(専用のWebアプリなど)に置き換えていきます。
RECOGがお手伝いするのは、この3つ目の部分です。いまのExcelの項目や入力の流れを引き継いだまま貴社専用のWebアプリにすることで、仕組みを「本人の頭の中」から「誰でも使える形」へ移します。納品時には仕様書もお渡しするので、担当者が変わっても引き継げます。
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