実績・事例
作った人以外に、中身が分からなくなっていたシステム
これまでに2件、実装しました。ひとつはAccess、もうひとつはExcelです。道具は違いますが、起きていたことは同じでした——長く使われるうちに、作った人以外には中身が分からなくなっていたのです。
1. 社長自ら開発したAccessの案件管理システム
何が起きていたか
社長ご自身がAccessで作り、長年かけて育ててきた案件管理システムでした。必要が出るたびに機能を足していった結果、他の社員には引き継げないほど複雑になっていました。
さらに社員が増えるにつれ、処理能力そのものが限界に近づいていました。人が増えて会社が伸びているのに、業務を支えるはずのシステムがその足を引っ張り始めていた、という状態です。
もうひとつありました。社内では業務の進捗をカンバン方式で共有していたのですが、それがAccessとつながっていませんでした。同じ情報を2か所に入れる——カンバンを手で書き換える二度手間が、毎日発生していたわけです。
作った本人が現役でいるあいだは、この問題は表に出てきません。だからこそ気づくのが遅れます。社長が作ったシステムは、社長が忙しくなるほど危うくなります。
どうしたか
Accessで実現していた項目と入力の流れをそのまま引き継いだうえで、Webシステムに移行しました。同時に、どういう考えでその処理をしているのかを仕様書として書き起こし、納品物に含めています。動くものだけを渡すと、数年後にまた同じことが起きるからです。
あわせて、別々に動いていたカンバンと案件データをつなぎました。
どうなったか
カンバンへの手作業の書き換えが、なくなりました。案件の状況が変われば進捗もそのまま変わるので、二度手間が消えただけでなく、いま誰が何を抱えているのかが全員にリアルタイムで見えるようになっています。
もうひとつ、年度の業務報告書です。それまで作成に数日かかっていたものが、ボタン1つで完了するようになりました。日々の入力がそのまま報告書の材料になっているので、年度末に集め直す作業そのものが要らなくなったためです。
2. Excelの契約書作成システム
何が起きていたか
代々受け継がれてきたExcelファイルで契約書を作っていました。受け継がれるうちに、中身が分からなくなっていました。開けば動くし、契約書も出てくる。けれども、なぜそう出てくるのかを説明できる人が社内にいない状態です。
そして毎回、同じ箇所で不具合が出ました。原因は分からないので直しようがなく、出てくるたびに手作業で直すという運用が定着していました。作業そのものに1時間かかっていました。
どうしたか
Excelの中で何をしていたのかを読み解いたうえで、契約書の作成をWebシステムに移しました。毎回同じ箇所に出ていた不具合は、原因ごと作り直しています。
どうなったか
1時間かかっていた作業が、数秒で完了するようになりました。
速くなったことより大きいのは、毎回の手作業が消えたことだと考えています。同じ箇所を毎回直すという作業は、時間を取られるだけでなく、直し忘れたときに間違った契約書がそのまま出ていくという危うさを抱えていました。
| 事例 | 起きていたこと | どうなったか |
|---|---|---|
| 案件管理システム Access・社長が自作 |
拡張を重ねて引き継げない複雑さに。社員増で処理能力も限界。進捗共有のカンバンは別に手作業で更新 | カンバンと案件データが連動し二度手間が解消。年度の業務報告書が数日からボタン1つに |
| 契約書作成システム Excel・代々の引き継ぎ |
中身が不明。毎回同じ箇所に出る不具合を手作業で修正 | 1時間かかっていた作業が数秒に。毎回の手作業そのものが消えた |
2件に共通していたこと
どちらも、壊れていたわけではありません。毎日きちんと動いていました。失われていたのは「これで合っている」と言える根拠のほうです。
作った人がいるあいだは、その人が根拠でした。その人が忙しくなったり、いなくなったりしたときに、はじめて何も残っていなかったことが分かります。だからRECOGは、アプリと一緒に仕様書をお渡しし、その後の保守管理までを引き受ける形にしています。
初期導入費 30万円から、保守管理 月額5万円。期間は2週間から。詳しくはトップページの料金をご覧ください。